ラピスラズリの粉砕

ラピスラズリの粉砕

――教会の地下室。薄暗い空間に、鈍い金属音が響く。

「あぁ……またすぐ壊れやがって」

屈強な牧師・ゼノは、汗ばんだ額を拭いながら、手にしたバッドを地面に突き立てた。その足元には、粉々に砕かれた青い破片が散らばっている。

「……僕はもう、立てる気力もないよ……」

弱々しい声の主は、ラピスラズリの妖精――人型ながらも胸のない、儚げな少女(というより少年のような)姿をした存在だった。今は腕がもげ、脚はひび割れ、顔にも亀裂が走っている。

ゼノはにやりと笑うと、彼女の髪を掴み、引きずるように作業台へと運んだ。

「いいから黙ってろ。お前を壊すのも俺、直すのも俺だ」

錬金術の道具を手早く操り、接着剤のようなものを練り始める。その手つきは荒っぽいが、確かに元の形に戻していく。ラピスラズリは、ぼろぼろになった体をじっと見つめながら、ため息をついた。

「……ゼノ、僕はおもちゃか?」

「あぁ、最高の玩具(おもちゃ)だよ」

彼は即答し、まだ完全に乾いていないラピスラズリの体を、がしりと握りしめた。

「雑っ……!」

「雑い? いいだろう、今すぐに、もっと『痛い』ことしてやるからな」

ゼノの目には、理性を超えた欲望が渦巻いていた。修道士の服を脱ぎ捨てると、彼はラピスラズリを作業台に押し倒し、修復されたばかりの肢体を貪るように触り始める。

「今度は……何をっ……!?」

「壊れたらまた直す。何度でも」

彼の呼吸は荒く、熱く、ラピスラズリの冷たい肌を灼いた。

――そう、この地下室では、砕かれ、直され、犯される繰り返し。

ラピスラズリは、また今日も、ゼノの欲望の道具として、砕け散る運命を嘆くのだった。

(完)
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