お兄ちゃん、すきだよ。
「れ、怜くん!?」
「寝汗かいちゃってさ。気持ち悪いからシャワー浴びたいんだ。」
朝からさわやかに笑う怜くんに、私の心臓はバクバクだった。
男の子にとっては上半身はだかなんて、どうってことないのかもしれないけど…。
私には刺激が強すぎるよっ!
真っ赤になってうつむいている私の顔を、怜くんが覗きこんだ。
「春乃、なんかあった?」
「え…?」
「昨日も帰ってきてすぐ寝ちゃったし。なんかあったろ?」
「……。」
必死になって涙をぬぐっても、やっぱりばれてしまう。
何も言えずうつむく私。
すると怜くんは、私の腕をつかみ、自分の方へ引っ張った。