お兄ちゃん、すきだよ。
玄関を上がって居間へ入ると、怜くんがソファに座って私を待っていた。
「おかえり春乃。良かったね。」
私のにこやかな表情から全てを悟ってくれた怜くんは、何も聞かずにそう言ってくれた。
怜くんのおかげで、また仲良しの親友に戻れた。
それ以上に、もっと深い絆を結べたよ。
怜くんがいなかったら、どうなっていたことか…。
私は怜くんを見つめながら、心の中でつぶやく。
「春乃、おいで。」
ポンポン、とソファを叩く怜くん。
怜くんの隣に座ると、体を全部くるむように、毛布をかけてくれた。
「怜くんありがとう。本当に優しいね。」
「もちろん。春乃は大切な妹だからね。」
私たちはお互いを見つめ、クスクスと笑い合った。