美人の香坂さん、酒は強いが恋愛は最弱
50人もいる同期。半分がやめてしまっているとはいえ、全員の名前を覚えるとか無理。向こうは知っていてこっちは知らない、、、それを悟られないように笑顔を作る。
「あら、お久しぶりーですね」
同期君のすぐ後ろに4人が立ってこっちを見ている。目が合うと一様にお辞儀をしてくる。
「今日は飲み会なの?」
「ああ、こいつの、八木敏樹の送別会」
指された八木敏樹とやらが軽く微笑んだ。
形の整ったきりっと眉にくっきりとした二重でほんの少し垂れ目。高い鼻梁にふっくらとした唇。微笑んでんだ口元は左右対称。いや、口だけではなく、全てのパーツが完璧な左右対称に配置された美しい顔立ち。
こんなイケメン君が会社にいたなんて知らなかった。
送別会とは、、、、。こんな美形を見るのも最初で最後なのかと残念に思ってしまう。
「そう。辞めちゃうですか、、、」
優子は残念そうに眉を下げて微笑むと、八木は目を見開き慌て、右手を前で振った。
「いえいえいえいえ、異動です!」
「え!!」
失礼な勘違いに慌てて「ごめんなさい」と謝った。
八木は「大丈夫です」とにっこりと愛想よく笑った。
八木が笑うと右だけ少し八重歯が出た。
シンメトリーを破壊するその八重歯がかわいらしくてちょっとドキドキしてしまう。
アイドルに偶然会っちゃったりするとこんな感じなのかしらと考えつつ、平静を装って会話を続けた。
「それで、どこに異動なんですか?」
「えっと、、、企画2課です」
「え?うち?!」
そういえば来週から誰かくるって課長が言ってたなあと思い出す。
八木が眉を下げて少し申し訳なさそうな顔をした。
「異動前にご挨拶してしまってすみません。驚きますよね。
八木敏樹と言います。入社3年目になります。香坂さん、これからよろしくお願いします」
八木は人懐っこい笑顔と礼儀正しい挨拶をした。
私は椅子から降り、八木をまっすぐ見た。
「重ね重ね失礼しました。香坂優子です。こちらこそよろしくお願いします」
軽くお辞儀をし、余所行きの笑顔を振りまいた。
あ、そうだと同期君が
「八木、仕事できるやつだからさ、よろしくね。ところで香坂さん、一人なら一緒に飲まない?」
と誘ってきた。
「ごめんなさい!待ち合わせなの」
と、間髪入れずに断った。
あまりの速攻さに少し驚かれているようだったが知ったこっちゃない。
あからさまにおひとり様で飲んでいるのだけど、名前を思い出せない同期君と他部署の人たちと飲む勇気はない!絶対においしいお酒が飲める気もしない!
「あら、お久しぶりーですね」
同期君のすぐ後ろに4人が立ってこっちを見ている。目が合うと一様にお辞儀をしてくる。
「今日は飲み会なの?」
「ああ、こいつの、八木敏樹の送別会」
指された八木敏樹とやらが軽く微笑んだ。
形の整ったきりっと眉にくっきりとした二重でほんの少し垂れ目。高い鼻梁にふっくらとした唇。微笑んでんだ口元は左右対称。いや、口だけではなく、全てのパーツが完璧な左右対称に配置された美しい顔立ち。
こんなイケメン君が会社にいたなんて知らなかった。
送別会とは、、、、。こんな美形を見るのも最初で最後なのかと残念に思ってしまう。
「そう。辞めちゃうですか、、、」
優子は残念そうに眉を下げて微笑むと、八木は目を見開き慌て、右手を前で振った。
「いえいえいえいえ、異動です!」
「え!!」
失礼な勘違いに慌てて「ごめんなさい」と謝った。
八木は「大丈夫です」とにっこりと愛想よく笑った。
八木が笑うと右だけ少し八重歯が出た。
シンメトリーを破壊するその八重歯がかわいらしくてちょっとドキドキしてしまう。
アイドルに偶然会っちゃったりするとこんな感じなのかしらと考えつつ、平静を装って会話を続けた。
「それで、どこに異動なんですか?」
「えっと、、、企画2課です」
「え?うち?!」
そういえば来週から誰かくるって課長が言ってたなあと思い出す。
八木が眉を下げて少し申し訳なさそうな顔をした。
「異動前にご挨拶してしまってすみません。驚きますよね。
八木敏樹と言います。入社3年目になります。香坂さん、これからよろしくお願いします」
八木は人懐っこい笑顔と礼儀正しい挨拶をした。
私は椅子から降り、八木をまっすぐ見た。
「重ね重ね失礼しました。香坂優子です。こちらこそよろしくお願いします」
軽くお辞儀をし、余所行きの笑顔を振りまいた。
あ、そうだと同期君が
「八木、仕事できるやつだからさ、よろしくね。ところで香坂さん、一人なら一緒に飲まない?」
と誘ってきた。
「ごめんなさい!待ち合わせなの」
と、間髪入れずに断った。
あまりの速攻さに少し驚かれているようだったが知ったこっちゃない。
あからさまにおひとり様で飲んでいるのだけど、名前を思い出せない同期君と他部署の人たちと飲む勇気はない!絶対においしいお酒が飲める気もしない!