兄弟の溺愛に堕ちて
その言葉に胸が熱くなる。彼の言葉は軽やかなようでいて、なぜか心の奥深くに届いた。

料理が運ばれるたびに、「これ美咲の好きそうだよな」とか「もっと食べろ、俺が全部奢るんだから」と、甘やかすように言ってくる。

「そんなに気を遣わなくても……」

「気を遣ってるんじゃない。俺が美咲に喜んでほしいだけ。」

ふっと頬が熱くなった。どうしてこんなに素直に気持ちを伝えられるんだろう。

正反対の一真さんは、不器用で多忙で、いつも私に背中しか見せてくれなかったのに。

デザートのプレートには、チョコレートで「Happy Birthday Misaki」と書かれていた。

「えっ……!」

「内緒でお願いしといた。」

蓮さんがいたずらっぽく笑いながら、ナイフを手に取ってケーキを切り分けてくれる。

「ほら、あーん。」

「え、いいです!自分で食べます!」

「いいから。誕生日なんだから、俺に甘えな?」
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