兄弟の溺愛に堕ちて
「ここも洗ってあげる。」

蓮さんの声は低く、囁くようで。

次の瞬間、泡立てた指が敏感なところへ触れた。

「ぁぁ……っ」

洗われているのか、愛されているのか。

その境界はもう分からなかった。

ただ、背後から蓮さんに支配されているのだけは、はっきりと分かった。

「すっげえ。美咲のあそこ、糸立ってる。」

耳元で囁かれ、全身が熱くなる。

蓮さんは腕、足、胸……隅々まで泡で包み込むように撫でてくれた。

「これじゃあ、洗ってるのか汚してるのか、分かんないな。」

からかうように笑いながら、指先が敏感なところをかすめるたび、声を堪えるのが必死だった。

やがてシャワーで泡を流してもらうと、熱い雫が肌を伝って震えが走る。

そのまま蓮さんは湯船に浸かり、両腕を広げた。

「美咲。」

呼ばれただけで胸が跳ねる。

促されるままに膝まで湯に沈むと、蓮さんがぐっと引き寄せ、ぎゅっと抱きしめてきた。
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