兄弟の溺愛に堕ちて
耳元に落ちる低い声に、心臓が破れそうになる。

思い切って、私はぎゅっと目を閉じた。

その瞬間——柔らかい熱が唇に触れる。

一真さんが、私にキスをしていた。

「んん……」

一度だけじゃない。

角度を変え、何度も何度も重ねられる。

じっくりと、貪るように。

私の唇は、もう一真さんのものになってしまっていた。

「美咲、かわいいよ。」

囁かれて、ぎゅっと抱きしめられる。

そして首筋に、チュッチュッと小さな音を立てて、次々と口づけられた。

「やぁっ……」

思わず声が漏れてしまう。

熱い。心臓も、身体も、すべてが一真さんに飲み込まれていく。

何度も何度も刻まれる口づけは、甘いのに激しくて——

まるで、私が一真さんに食べられているみたい。

「……もう、駄目になりそう。」

理性がかろうじてそう囁いても、身体はもう抗えなかった。

私は一真さんにしがみついて、彼の熱に溺れていった。
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