もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
翌日、仕事を終え会社を出ると課長が息を弾ませ追いかけていた。
「花菱さん!!!」
振り返ると袋を持ち私を追いかけてきていた。あっという間に距離が詰められると彼は私にその袋を手渡してきた。
「これ、君が好きなやつだろ?」
差し出された袋の中を見るとコンビニのくじの特賞、ひかるくんのアクリルスタンドが入っていた。
「ど、どうして……」
驚いて課長の顔を見上げると、
「出先に行った帰りに飲み物が欲しくてコンビニに寄ったんだ。それで偶然見かけな。やってみたら当たったんだ」
少し気恥ずかしそうに笑う課長から目が離せなかった。
私は何店舗も回ってくじを引いていた。それでもこの特賞は手にすることができなかったものだ。
「神なの?」
私はつい呟いてしまった。すると課長は今度は反対に驚かされたような表情を浮かべていた。そしてクスッと笑っている。
「そんな訳ないだろ」
それじゃ、と言うと軽く手を振り課長は会社に戻って行った。
私にこれを私だけのためにわざわざ走って来てくれたんだ。職場で渡さずにここまできてくれたのは私のことを思ってだろう。
課長はあの時きちんと謝ってくれた。
私の推し活も馬鹿にする訳じゃなく理解してくれるんだ。そう思うと温かい気持ちになった。
そしてなぜか推しグッズを手にした喜びよりも、心に残ったのは課長の後ろ姿だった。
「花菱さん!!!」
振り返ると袋を持ち私を追いかけてきていた。あっという間に距離が詰められると彼は私にその袋を手渡してきた。
「これ、君が好きなやつだろ?」
差し出された袋の中を見るとコンビニのくじの特賞、ひかるくんのアクリルスタンドが入っていた。
「ど、どうして……」
驚いて課長の顔を見上げると、
「出先に行った帰りに飲み物が欲しくてコンビニに寄ったんだ。それで偶然見かけな。やってみたら当たったんだ」
少し気恥ずかしそうに笑う課長から目が離せなかった。
私は何店舗も回ってくじを引いていた。それでもこの特賞は手にすることができなかったものだ。
「神なの?」
私はつい呟いてしまった。すると課長は今度は反対に驚かされたような表情を浮かべていた。そしてクスッと笑っている。
「そんな訳ないだろ」
それじゃ、と言うと軽く手を振り課長は会社に戻って行った。
私にこれを私だけのためにわざわざ走って来てくれたんだ。職場で渡さずにここまできてくれたのは私のことを思ってだろう。
課長はあの時きちんと謝ってくれた。
私の推し活も馬鹿にする訳じゃなく理解してくれるんだ。そう思うと温かい気持ちになった。
そしてなぜか推しグッズを手にした喜びよりも、心に残ったのは課長の後ろ姿だった。