もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
私の心臓なんて課長は知る由もなく課長は私にメニューを手渡してくる。
「何にする?」
「え……っと」
「そうだなぁ、俺はドリアにするか」
もう決めてしまったのかメニューを閉じてしまう姿を見て慌ててページをめくろうとするが、グラスに入った水にぶつかり倒しそうになった。
「おっと……」そう小さく呟くと私のグラスをさっと押さえてくれた。
「すみません」
またやっちゃった、と焦る私に課長は笑いながら「花菱さんは案外おっちょこちょいだな」と笑ってくれる。こんな笑顔もオフィスとは少し違う。その顔に少しホッとさせられるような、ドキドキさせられるような複雑な気持ちで心の中が落ち着かない。ようやくパスタを選ぶと課長はさっと注文をしてくれた。
「そういえば英会話のスキルが高いんだな」
思い出したように課長は先日の会議での話を出してきた。
「そんなでもないです。でも……自分なりに努力はしました」
「すごかったぞ」
「でも認めて貰いたい人には認めてもらえなかったんですけどね」
小さく呟くと課長はそれ以上触れてこなかった。課長は空気を読むのが本当にうまい。私の顔色を見ると別の話を振ってきた。
「こういうイベントの時はいつも参加しているのか? 推し活っていうんだろ?」
食事を待つ間、課長はそんな話しをしてきたがその声に嫌な感情を感じない。以前謝ってくれた後から彼にはなぜか話しても大丈夫、そんな気持ちに不思議とさせられている。
「えっと……そうです。私にとっては日々の癒しなので、可能であれば行っています。このキャラクターを見ていると“また頑張ろう“と思わせてくれるんです」
自分でも照れくさいほど正直に答えてしまったが、それを課長は頷きながら穏やかに笑っていた。
「推しってやっぱり恋愛とは違うのか?」
そんな唐突な質問に驚いてしまうが、課長はただの興味本位で悪意がないことはわかっている。だから正直な気持ちを話した。
「私は……もう恋なんてしないって決めてるんです。だからひかるくんがいれば十分です」
言葉にすると自分でも少し苦く感じる。でもその言葉を聞いて課長は意外そうに眉を動かし少し沈黙していた。
「そういうものなのか。だからいつもこれを見ている君はあんな顔をするんだな」
「え?」
「すごく楽しそうで、正直……職場の花菱さんからは想像できなかった」
「何にする?」
「え……っと」
「そうだなぁ、俺はドリアにするか」
もう決めてしまったのかメニューを閉じてしまう姿を見て慌ててページをめくろうとするが、グラスに入った水にぶつかり倒しそうになった。
「おっと……」そう小さく呟くと私のグラスをさっと押さえてくれた。
「すみません」
またやっちゃった、と焦る私に課長は笑いながら「花菱さんは案外おっちょこちょいだな」と笑ってくれる。こんな笑顔もオフィスとは少し違う。その顔に少しホッとさせられるような、ドキドキさせられるような複雑な気持ちで心の中が落ち着かない。ようやくパスタを選ぶと課長はさっと注文をしてくれた。
「そういえば英会話のスキルが高いんだな」
思い出したように課長は先日の会議での話を出してきた。
「そんなでもないです。でも……自分なりに努力はしました」
「すごかったぞ」
「でも認めて貰いたい人には認めてもらえなかったんですけどね」
小さく呟くと課長はそれ以上触れてこなかった。課長は空気を読むのが本当にうまい。私の顔色を見ると別の話を振ってきた。
「こういうイベントの時はいつも参加しているのか? 推し活っていうんだろ?」
食事を待つ間、課長はそんな話しをしてきたがその声に嫌な感情を感じない。以前謝ってくれた後から彼にはなぜか話しても大丈夫、そんな気持ちに不思議とさせられている。
「えっと……そうです。私にとっては日々の癒しなので、可能であれば行っています。このキャラクターを見ていると“また頑張ろう“と思わせてくれるんです」
自分でも照れくさいほど正直に答えてしまったが、それを課長は頷きながら穏やかに笑っていた。
「推しってやっぱり恋愛とは違うのか?」
そんな唐突な質問に驚いてしまうが、課長はただの興味本位で悪意がないことはわかっている。だから正直な気持ちを話した。
「私は……もう恋なんてしないって決めてるんです。だからひかるくんがいれば十分です」
言葉にすると自分でも少し苦く感じる。でもその言葉を聞いて課長は意外そうに眉を動かし少し沈黙していた。
「そういうものなのか。だからいつもこれを見ている君はあんな顔をするんだな」
「え?」
「すごく楽しそうで、正直……職場の花菱さんからは想像できなかった」