もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
「なかなか花菱さんと話す機会がなくなったな。どうだ? 最近は」
ふと話題をふられ、思わず私は推しの話をしてしまう。
でもそんな話も笑って楽しそうに聞いてくれる。そんな彼の微笑んでくれる姿に心臓が止まりそうになる。
「楽しそうに話すの、いいな。……ああいうのは、大事だと思うぞ」
胸の奥が温かくなる。
趣味を笑われることはあっても、こうして受け止めてもらえることは少ない。
だからこそ、ぎこちなく返した自分の笑顔は、どこかくすぐったいものだった。
(職場では遠くなった気がするのに……こうして歩いてると、前よりずっと近い)
矛盾する思いに戸惑いながらも、隣を歩く背中が以前より大きく、頼もしく見えてしまう。
それを認めるのが怖くて、でも少しだけ心地よかった。
部長になった途端、今までとは比にならないくらい多忙を極め、あの時に一度噂になった実は御曹司なのではないかという話が部内では再燃していた。気になるけど、怖くて聞けない。今のこの時間が続いてくれたらと願うことしかできなかった。
ふと話題をふられ、思わず私は推しの話をしてしまう。
でもそんな話も笑って楽しそうに聞いてくれる。そんな彼の微笑んでくれる姿に心臓が止まりそうになる。
「楽しそうに話すの、いいな。……ああいうのは、大事だと思うぞ」
胸の奥が温かくなる。
趣味を笑われることはあっても、こうして受け止めてもらえることは少ない。
だからこそ、ぎこちなく返した自分の笑顔は、どこかくすぐったいものだった。
(職場では遠くなった気がするのに……こうして歩いてると、前よりずっと近い)
矛盾する思いに戸惑いながらも、隣を歩く背中が以前より大きく、頼もしく見えてしまう。
それを認めるのが怖くて、でも少しだけ心地よかった。
部長になった途端、今までとは比にならないくらい多忙を極め、あの時に一度噂になった実は御曹司なのではないかという話が部内では再燃していた。気になるけど、怖くて聞けない。今のこの時間が続いてくれたらと願うことしかできなかった。