もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
スカイツリーに着くと平日なのに混んでいた。
チケットを買うとひとり展望室へ上がる。この時間に黒いスーツを着て通勤バッグを持っている人がいるのを怪訝そうな顔で見てくる人がいた。そんなの気にせず、展望室に上がると設置されているベンチに座った。
ぼうっと東京を見下ろすとなんだか建物だらけで緑が見えない。道も車だらけに見える。でも空を見上げるとどこまでも青く、雲は真っ白で動いていた。私の生まれ育った宮崎と同じだった。
「もう帰ろうかな」
漏れ出た小さな声に自分自身でも少し驚いた。でもそれがいいのかもしれない。もう疲れちゃった。見下ろす東京の喧騒に、知らず知らずのうちにため息が出た。背もたれに寄りかかると見えるのはどこまでも広がる青空。
どれだけ雲の動きを見続けていただろうか。
気がつくとバッグに入れてあったスマホがメッセージの受信を知らせる。画面を見ると真紘さんからのようだ。見るのを躊躇っていたが、不意にタップしてしまいメッセージに既読をつけてしまった。
【早退したと聞いたが大丈夫か?】
一昨日はなんだか歯切れの悪いメッセージのやりとり、昨日に至っては目も合わせてくれなかった。そして今はまるで業務連絡のようなメッセージ。
自分の中で何かが崩れ落ちていくのを感じた。
彼はいつ別れを切り出すつもりなのだろうか。
私はメッセージに既読をつけてしまったが返信せず、スマホの電源を落とした。
チケットを買うとひとり展望室へ上がる。この時間に黒いスーツを着て通勤バッグを持っている人がいるのを怪訝そうな顔で見てくる人がいた。そんなの気にせず、展望室に上がると設置されているベンチに座った。
ぼうっと東京を見下ろすとなんだか建物だらけで緑が見えない。道も車だらけに見える。でも空を見上げるとどこまでも青く、雲は真っ白で動いていた。私の生まれ育った宮崎と同じだった。
「もう帰ろうかな」
漏れ出た小さな声に自分自身でも少し驚いた。でもそれがいいのかもしれない。もう疲れちゃった。見下ろす東京の喧騒に、知らず知らずのうちにため息が出た。背もたれに寄りかかると見えるのはどこまでも広がる青空。
どれだけ雲の動きを見続けていただろうか。
気がつくとバッグに入れてあったスマホがメッセージの受信を知らせる。画面を見ると真紘さんからのようだ。見るのを躊躇っていたが、不意にタップしてしまいメッセージに既読をつけてしまった。
【早退したと聞いたが大丈夫か?】
一昨日はなんだか歯切れの悪いメッセージのやりとり、昨日に至っては目も合わせてくれなかった。そして今はまるで業務連絡のようなメッセージ。
自分の中で何かが崩れ落ちていくのを感じた。
彼はいつ別れを切り出すつもりなのだろうか。
私はメッセージに既読をつけてしまったが返信せず、スマホの電源を落とした。