もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
美波さんたちと話せたおかげで気持ちが少し整理され、昨日はよく眠れた。
朝出勤するとすぐに松木さんと橋本さんが様子を見にきてくれた。

「花菱さん、大丈夫なの? もしまた体調悪くなるようなら言ってよ」

「昨日はすみませんでした。今日はすっかり体調も良くなったので大丈夫です」

ふたりはまだ心配そうにしてくれるが、本当に昨日は色々と悩みすぎて寝不足だったが、昨日スッと何かが落ちてからは気持ちが落ち着いた。もちろん今後のことを考えると辛い。でも皓介の時とは違う。私が彼のためにしてあげられる唯一のことだと理解している。
真紘さんは今日出張で京都に行っている。日帰りの予定だが、明日も仕事になったとこの前のメッセージで書いてあったのを思い出した。本当に頑張っているんだな、としみじみ思った。
いつこの話を直接したらいいのだろう。本心ではしたくない。でも彼のためを思うなら早いに越したことはないだろう。きっと彼は私に気を使い、言い出せずにいるのだろう。中途半端に私との付き合いが続いていたらいい縁談を逃しかねない。
結婚式があるので今週末はダメだ。私も気持ちよく恵麻を祝ってあげたい。
でもあれから彼からなんの連絡もない。返信しない私を怒っているのかもしれない。このまま自然消滅するのかもしれない。
予測不能な現状にもどかしさを感じるが、私自身彼に伝える言葉が思いつかない。
もう少しだけ私に時間が欲しい。
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