もう恋なんてしないはずだったのに〜御曹司課長の一途な愛に包まれて〜
恵麻の笑顔は最高だった。
純白のドレスを見に纏い、彼と歩く恵麻の姿は表現できないくらいに神々しくて涙が止まらなかった。そんな私を恵麻は笑ってみていた。

「日菜ったら泣きすぎよ」

「だってぇ。恵麻が綺麗すぎる。絶対幸せになってね」

私がそういうと恵麻は笑いながら頷く。そして私にブーケを手渡した。

「日菜も幸せになれるよ」

そういうと彼の腕に手をかけ、歩いていく。私の手に残されたブーケは白が中心だが、ブルースターが入っているのが見えた。恵麻と何かの記事で読んでから、絶対に入れたいねと話していた花だ。淡いブルーから青紫色の星形の花でとても可愛い。何より花言葉の信じ合う心、幸福な愛というワードに惹かれた。サムシングブルーでブーケに入れるならこの花だねって話していたのをきっと恵麻は覚えていて取り入れたのだろう。
私だって幸せになりたかった。でも私の望む幸せは彼の幸せなんだとわかったんだよ、恵麻。
彼女の後ろ姿にそっとそう呟いた。
披露宴も終わり、ホテルに戻ろうとしたところで式場の外に立っている人影に気付きあっと息を飲んだ。
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