叶わぬロマンティックに終止符を
「柊、ありがとう、嬉しかった。部長に強く言ってくれて」
「……録音とか、岡井さんも協力してくれたよ。俺、叶南のこと守るために転職したのかも」
「ひいらぎの花言葉どおりだね」
ひいらぎのピアス。ひいらぎの香水。
彼の名前の由来、ひいらぎの、花言葉。いつか聞かせてくれたそれを、大切にわたしの記憶フォルダに刻み込んでいた。何度も何度も、想いを馳せた。
"大切な人を守れる人になりなさい"
花言葉は──"あなたを守る"
この想いを込めてプレゼントしてくれたのかはわからないけど、ばつが悪そうに一瞬視線を逸らしたから、きっとそうなのだろう。
熱を持った彼の手が、わたしの耳の花に触れた。