幼なじみの過保護愛 -星のかけらは純愛のしるし-
確かに、光希はかっこいいと思う。身長が高く、幼い頃も今も顔立ちが整っていて、勉強もスポーツもそつなくこなせて、優しくて思いやりがある穏やかな性格である。
以前、いつものカフェで一人ランチをしていたところ、隣のテーブルに座った女子グループが光希を称賛する会話をし始めたことがある。彼女たちが首から下げた社員証をちらりと確認すると、光希が勤めている文具メーカーのものだったので、おそらく光希の同僚だったのだろう。
その会話の内容から、彼が自身の勤め先でも相当モテていることがわかった。だからこそ『どうして彼女作らないのかなぁ』『好きな子いるとか?』『飲みに誘っても全然乗ってくれないんだよね』という会話が聞こえてしまったときは、『私のせいです、ごめんなさい』と胃が痛くなってしまったのだが。
(でも……ずっとこのままでいるわけにはいかない、よね……)
集団の先頭にいた人たちがエレベーターに搭乗すると、また少し列が進む。思考の半分で光希との今後について、もう半分でこれなら次で乗れるかな、と考えていると、隣に並び立った美琴が再び咲の顔を覗き込んできた。
「咲、本庄くんと付き合わないの?」
「!」
唐突に核心を突くような質問をされ、再び息を呑む。半分ずつ使っていた思考回路が、光希のことで一気に百パーセントになる。