男子校の姫は本物です!
真っ白なベットで眠る男と緊迫した表情の女の子。



少女は男の手を取りつぶやくように喋る。




「まっててね、お兄ちゃん。きっと、お兄ちゃんの仇は取るから…」


そう言うと、少し兄に微笑みかけてからそっと手を離す。






言いたいことを言えたからか、それとも将来への期待か。


軽やかな足取りで病室を去る少女。




先ほどまでとは似ても似つかず、明るい笑顔を浮かべる少女の手には、一冊の日記が握られていた…




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