恐怖病院
だけど、やっぱりどう考えてみてもこの鏡の世界に関して詳し渚ちゃんを置いて、自分だけ鏡の世界に戻る勇気は出なかった。
なにかがあったときに、きっと渚ちゃんがいれば助かる。
そんな気がしていた。
自分がやっていることが本当に正しいのかわからなくて、グルグルと頭の中で自問自答を繰り返していると、不意に目の前にある鏡に貴也の姿が写りこんだ。
「貴也!?」
その姿は一瞬で消えてしまったけれど、見間違いなんかじゃない。
横にいる渚ちゃんも見えたのか、呼吸が早くなっている。
「渚ちゃん、お姉ちゃんと一緒に来てくれる?」
「いいよ。わかってるから、大丈夫」
なにかがあったときに、きっと渚ちゃんがいれば助かる。
そんな気がしていた。
自分がやっていることが本当に正しいのかわからなくて、グルグルと頭の中で自問自答を繰り返していると、不意に目の前にある鏡に貴也の姿が写りこんだ。
「貴也!?」
その姿は一瞬で消えてしまったけれど、見間違いなんかじゃない。
横にいる渚ちゃんも見えたのか、呼吸が早くなっている。
「渚ちゃん、お姉ちゃんと一緒に来てくれる?」
「いいよ。わかってるから、大丈夫」