恐怖病院
色白で長い手足に、栗色の腰まで流れるロングヘアは教室内でも目立っていて、いつか会話してみたいと思っていた相手だった。

貴也と私は小学校時代からの友達で、もう一緒にいることに違和感もない。
中学に入って最初のサッカーの授業で貴也と浩介は仲良くなり、今では同じサッカー部に入部していた。

そのため小学校時代よりも日焼けして健康的になり、見ているとドキドキする瞬間がある。
「真希、なにしてるの? 早く行くよ」

先を歩いていた佳奈美が振り向いて手招きする。
遊園地に入り口でもたもたしていた私はすぐに3人のもとへ駆け寄った。
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