恐怖病院
「掃除道具入れを偶然開いたお客さんが自分の姿にびっくりするだろうと思ってね。実際に君たちも驚いたんじゃないかい?」

そう言われればビックリした。
だって、掃除道具入れの中に大きな鏡があるなんて想像もしていなかったから。

「とにかくあの鏡は危険です。撤去してください」
後はもうそれを願うしかなかった。
私たちの話はどうせ信じてもらえないのだから。

「そうだな。君たちがそこまで言うなら検討するよ。それに、行方不明になっていた子まで発見されたんだから、やはりなにかあるんだろうな。……しかし、ひとりぼっちは寂しいだろうなぁ」

男性の視線が渚ちゃんへ向かう。
渚ちゃんは怯えるような表情で男性を見つめたのだった。
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