恐怖病院
けれど使い方次第では傷をつけることはできるものばかりだ。
「いいかげんにしろよ! 俺たちをもとの世界に戻せ!」
貴也の声に子どもたちの笑い声が響き渡った。
それは壊れたおもちゃみたいに、ケタケタと体を揺すっている。
「自分たちで来たくせに」
「自分たちで唱えたくせに」
「自分たちで興味持ったくせに」
3人口々に言いながらナースステーションから出てくる。
子どもたちは完全に貴也しか見ていなかった。
手足をぎこちなく動かしながら私と佳奈美に背を向けている。
その瞬間貴也が目で合図を送ってきた。
咄嗟に立ち上がり、出口へと走る。
物音に気がついたひとりがこちらを振り向いた。
「キィィ!」
「いいかげんにしろよ! 俺たちをもとの世界に戻せ!」
貴也の声に子どもたちの笑い声が響き渡った。
それは壊れたおもちゃみたいに、ケタケタと体を揺すっている。
「自分たちで来たくせに」
「自分たちで唱えたくせに」
「自分たちで興味持ったくせに」
3人口々に言いながらナースステーションから出てくる。
子どもたちは完全に貴也しか見ていなかった。
手足をぎこちなく動かしながら私と佳奈美に背を向けている。
その瞬間貴也が目で合図を送ってきた。
咄嗟に立ち上がり、出口へと走る。
物音に気がついたひとりがこちらを振り向いた。
「キィィ!」