恐怖病院
各部屋でそれらしい匂いまで再現されているのは元のお化け屋敷の設定なのか、それとも鏡の世界だけなのか。
そんなことを考えながら倉庫に入ってみると、天井まで背丈のある頑丈そうな棚が等間隔で並んでいて、その中には資料がギッシリと詰め込まれていた。
背表紙にはなにかが書かれているけれど、それらはすべて茶色く劣化していて読み取ることは難しかった。
棚と棚の間になにかがいるかもしれないと慎重に確認していくけれど、誰の姿も見えない。
あの子供の声はいったいどこから聞こえてきていたんだろうか?
「この部屋にだけ誰もいないなんて、妙だな」
貴也が呟く。
今までの部屋には必ず子供がいて、そして攻撃してきていた。
そんなことを考えながら倉庫に入ってみると、天井まで背丈のある頑丈そうな棚が等間隔で並んでいて、その中には資料がギッシリと詰め込まれていた。
背表紙にはなにかが書かれているけれど、それらはすべて茶色く劣化していて読み取ることは難しかった。
棚と棚の間になにかがいるかもしれないと慎重に確認していくけれど、誰の姿も見えない。
あの子供の声はいったいどこから聞こえてきていたんだろうか?
「この部屋にだけ誰もいないなんて、妙だな」
貴也が呟く。
今までの部屋には必ず子供がいて、そして攻撃してきていた。