奏でる甘い日々に溺れてほしい
朝が来る


「有咲お嬢様、おはようございます」


「おはよう、律」


律は何か言いたげな顔をしている。


私、にやけすぎかも…どうしよ…
もう奏音くんに会いたい。


律は感が鋭いから気を付けなくちゃ、
この恋は絶対秘密!


今日はパーティーだけだから、うんざりな縁談はない!楽しまなくちゃ!



「有咲お嬢様、何かいい事でも?」



私に顔を近付けてくる。


あいかわらずイケメンだ。



「何もないから!」



「なんでもおしゃって下さいね」
と頭を撫でる。


そういうとこ…勘違いしそうになる、律は私に甘い。



律は1年前から私の執事をしている。
出会った頃から比べると日に日に私を甘やかしてくる。



でも今の私は奏音くんが気になってしょうがない。
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