奏でる甘い日々に溺れてほしい

4 甘く苦い嫉妬

パーティーが始まる


いつものお決まり、お嬢様の私に負けないほど律はイケメンで今日も目立っていた。


ちょっと律が目を離した時だった。


「藤原のお嬢様、噂以上の美人じゃん」


嫌な感じ…私は逃げようとした。


「ねぇ、待ってよ」


手を掴まれた。


どうしよ…やだ…怖い…律…!




「有咲…遅くなってごめん」




私を後から抱きしめたのは執事の律ではなく奏音くんだった。




なんで…奏音くんがここに…!?



奏音くんのおかげで掴まれた手は離れた。


「お前誰だよ?」




「俺は有咲の王子様」




「はぁ?」


そこに律が現れて
「お引き取り下さい」
嫌な人は連れて行かれた。
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