告白する勇気がないので、ヴァンパイアと契約してしまいました。
「あれ?噛み跡がない」
朝起きて、鏡を見る。
昨日確かにあった、シオンの噛み跡がなくなっている。
ヴァンパイアの噛み跡は治るのが早いのか。それとも夢だったのか。
ともあれ、消えてくれているのは助かった。
安心できたのも束の間。
パジャマを脱ぎ制服に着替えようとすると、キャミソールの下に、あざのような者が見える。
「何これ...十字?」
少しだけキャミソールを引っ張ると、胸に十字のあざのような者があった。
「やっぱり夢じゃなかったんだ...私ヴァンパイアと契約しちゃったんだ。」
朝になって少しだけ怖くなる。
契約と言うと、なんだか罪を犯したような気になってしまう。
それでも、前に進むしかなかった。
「アカリ〜起きてる?ご飯覚めちゃうわよ」
1階からママの声が聞こえる。
「はーい!今行く」
一旦考えるのをやめて、朝ごはんに向かった。
ーーー
朝ごはんを食べ終えて、いつも通り、学校に向かう。
そういえば...悠真先輩と何か起こるんだよね。そう思って、ハンカチは持ってきてみたけど。
なんとなくハンカチを取り出すと、
「それ、俺のだよね?」
横から急に話しかけられた。
「え..ゆ、悠真先輩...!.」
驚いた。そこには、ずっと恋焦がれた悠真先輩が立っていたから。
こんな間近で顔をみたのは入学式以来。
整った顔立ちで、ドキドキする。
「よかった...持っててくれたんだ。俺さ、初めてあった時から、その..気になってて...ずっと話したかった」
嘘...。そんなことって...。夢見たい。自分でも恐ろしくなるほどに気持ちが高ぶる。
「わ、私もです...。ずっと憧れてました。ハンカチも大切にしていました。」
顔を赤くしながらも必死にそう伝えると、悠真先輩は照れくさそうに、
「やべ、すげー嬉しい。..ほんとアカリちゃん可愛いな」
可愛い...!?あの悠真先輩が私を可愛いって..!正直、急すぎて、ヴァンパイアとの契約の効果なんだろうなとは思ってしまったけど、幸せすぎてどうでもよかった。
「あのさ、その、よかったら俺と付き合ってくれない?」
「あ、私でよかったら...あの...!すごく嬉しい...よろしくお願いします。」
「よかった。」
そう言って悠真先輩は私を抱き寄せ、キスをする。
心臓...うるさい。なんだかとろけてしまいそうだ。
こんなに幸せでいいのかな、そう思いながら身を委ねる。
「じゃあ、サッカーの朝練行かなきゃ。放課後一緒に帰れる?」
「はい。帰りたいです。」
「よかった。じゃあ校門のとこで待ち合わせしよう。また。」
そう言って、悠真先輩は駆け足で学校へ向かっていく。
すごい...これが契約の力...。ほんとに悠真先輩と付き合っちゃった。
ニヤけながら、余韻に浸っていたのも束の間。
「お腹すいた。血頂戴。」
下の方から、声が聞こえる。
「シオン...!」
猫の姿のシオンが話しかけてきた。
「シオン、その姿でも話せるの?」
「話せるよ。でも人間が気味悪がるから、話さないけど。それよりも、よかったね。願いが叶って。」
「シオンすごいよ!すごすぎる....ありがとう」
笑顔でシオンにお礼を伝えたのも束の間。体が交直して動けなくなる。
「...!」
いつの間にかシオンは人間の姿になり、血を吸い出した。
まただ、血を吸われている。
「ちょっと、ここ外だよ...やめ..」
逃げたいけど抵抗はできない。
「ダメだよ。契約だから。」
そう言って、シオンは吸い終わると、首筋を舐める。
「ひゃ..」
違った感覚が急に襲ったからか、変な声が出た。
シオンは食事の時間が終わると、「美味しかった〜やっぱアカリちゃん最高...」と言いながら満足げに微笑んでいた。
「あのさ...!舐める必要あった?血を吸うだけでしょ!?」
「あるよ。血だけじゃなくて、僕らにとっては、肌も甘いんだ。食べはしないけどね。んーそうだな。お皿に残ったショートケーキのクリームを舐める感覚に近いのかな?」
こんなことして顔色ひとつ変えない...なんだか自分だけ余裕がなくて無性に悔しくなる。
「人間ってさ、面白いよね。すぐに赤くなったり、涙ぐんだり、心臓の音が大きくなったり。僕らにとってはただの『食事』なのにさ」
クスクスとシオンは笑う。
確かにそうだ。彼らにとっては私たちがは食事なのだ。私にとって肉や魚を食べるのと変わらない。
「じゃあ、ありがとう。またお腹吸いたら行くね。」
シオンはそう呟いて、消えていった。
「..疲れた」
思わず私はそう呟いてしまった。
朝から色々ありすぎた...
正直、悠真先輩と付き合えても、シオンとこんなに密着していることに罪悪感を覚える。
彼らにとってはただの食事でも、人間がみたら....
ううん、切り替えよう!シオンにとって私はただの食事!それよりも早くさっちゃんに報告しよう。
複雑な気分だけどちょっぴり楽しい気分で学校へ向かった。
朝起きて、鏡を見る。
昨日確かにあった、シオンの噛み跡がなくなっている。
ヴァンパイアの噛み跡は治るのが早いのか。それとも夢だったのか。
ともあれ、消えてくれているのは助かった。
安心できたのも束の間。
パジャマを脱ぎ制服に着替えようとすると、キャミソールの下に、あざのような者が見える。
「何これ...十字?」
少しだけキャミソールを引っ張ると、胸に十字のあざのような者があった。
「やっぱり夢じゃなかったんだ...私ヴァンパイアと契約しちゃったんだ。」
朝になって少しだけ怖くなる。
契約と言うと、なんだか罪を犯したような気になってしまう。
それでも、前に進むしかなかった。
「アカリ〜起きてる?ご飯覚めちゃうわよ」
1階からママの声が聞こえる。
「はーい!今行く」
一旦考えるのをやめて、朝ごはんに向かった。
ーーー
朝ごはんを食べ終えて、いつも通り、学校に向かう。
そういえば...悠真先輩と何か起こるんだよね。そう思って、ハンカチは持ってきてみたけど。
なんとなくハンカチを取り出すと、
「それ、俺のだよね?」
横から急に話しかけられた。
「え..ゆ、悠真先輩...!.」
驚いた。そこには、ずっと恋焦がれた悠真先輩が立っていたから。
こんな間近で顔をみたのは入学式以来。
整った顔立ちで、ドキドキする。
「よかった...持っててくれたんだ。俺さ、初めてあった時から、その..気になってて...ずっと話したかった」
嘘...。そんなことって...。夢見たい。自分でも恐ろしくなるほどに気持ちが高ぶる。
「わ、私もです...。ずっと憧れてました。ハンカチも大切にしていました。」
顔を赤くしながらも必死にそう伝えると、悠真先輩は照れくさそうに、
「やべ、すげー嬉しい。..ほんとアカリちゃん可愛いな」
可愛い...!?あの悠真先輩が私を可愛いって..!正直、急すぎて、ヴァンパイアとの契約の効果なんだろうなとは思ってしまったけど、幸せすぎてどうでもよかった。
「あのさ、その、よかったら俺と付き合ってくれない?」
「あ、私でよかったら...あの...!すごく嬉しい...よろしくお願いします。」
「よかった。」
そう言って悠真先輩は私を抱き寄せ、キスをする。
心臓...うるさい。なんだかとろけてしまいそうだ。
こんなに幸せでいいのかな、そう思いながら身を委ねる。
「じゃあ、サッカーの朝練行かなきゃ。放課後一緒に帰れる?」
「はい。帰りたいです。」
「よかった。じゃあ校門のとこで待ち合わせしよう。また。」
そう言って、悠真先輩は駆け足で学校へ向かっていく。
すごい...これが契約の力...。ほんとに悠真先輩と付き合っちゃった。
ニヤけながら、余韻に浸っていたのも束の間。
「お腹すいた。血頂戴。」
下の方から、声が聞こえる。
「シオン...!」
猫の姿のシオンが話しかけてきた。
「シオン、その姿でも話せるの?」
「話せるよ。でも人間が気味悪がるから、話さないけど。それよりも、よかったね。願いが叶って。」
「シオンすごいよ!すごすぎる....ありがとう」
笑顔でシオンにお礼を伝えたのも束の間。体が交直して動けなくなる。
「...!」
いつの間にかシオンは人間の姿になり、血を吸い出した。
まただ、血を吸われている。
「ちょっと、ここ外だよ...やめ..」
逃げたいけど抵抗はできない。
「ダメだよ。契約だから。」
そう言って、シオンは吸い終わると、首筋を舐める。
「ひゃ..」
違った感覚が急に襲ったからか、変な声が出た。
シオンは食事の時間が終わると、「美味しかった〜やっぱアカリちゃん最高...」と言いながら満足げに微笑んでいた。
「あのさ...!舐める必要あった?血を吸うだけでしょ!?」
「あるよ。血だけじゃなくて、僕らにとっては、肌も甘いんだ。食べはしないけどね。んーそうだな。お皿に残ったショートケーキのクリームを舐める感覚に近いのかな?」
こんなことして顔色ひとつ変えない...なんだか自分だけ余裕がなくて無性に悔しくなる。
「人間ってさ、面白いよね。すぐに赤くなったり、涙ぐんだり、心臓の音が大きくなったり。僕らにとってはただの『食事』なのにさ」
クスクスとシオンは笑う。
確かにそうだ。彼らにとっては私たちがは食事なのだ。私にとって肉や魚を食べるのと変わらない。
「じゃあ、ありがとう。またお腹吸いたら行くね。」
シオンはそう呟いて、消えていった。
「..疲れた」
思わず私はそう呟いてしまった。
朝から色々ありすぎた...
正直、悠真先輩と付き合えても、シオンとこんなに密着していることに罪悪感を覚える。
彼らにとってはただの食事でも、人間がみたら....
ううん、切り替えよう!シオンにとって私はただの食事!それよりも早くさっちゃんに報告しよう。
複雑な気分だけどちょっぴり楽しい気分で学校へ向かった。