月夜に吠える、君の名を 《続》
第10話 再び鉄格子の中で
意識が戻ったとき、視界に飛び込んできたのは、見覚えのある鉄格子だった。冷たい石の床、湿った空気……
最初に捕まった時と同じ牢屋だ。
『……起きたか?』
低い声に顔を上げると、健がすぐそばに座っていた。
両手首には縄の痕がくっきりと残り、服は泥と血で汚れている。
それでも、紗羅を見る瞳には安堵の色があった。
『無事で良かったわ……』
「健こそ、大丈夫?」
『俺は平気や。紗羅の方が心配やった。』
2人の会話は、鉄格子の外に立つ見張りの視線に遮られた。
《明日、日が沈む前に“処分”が下る。逃げられると思うな。》
そう吐き捨てると、見張りは重い足音を響かせて去っていく。
静寂が戻った牢屋で、健は膝を抱えた。
「……ここから出る方法、もう一度探そう。」
『でも、見張りが増えてるし……』
紗羅は一瞬だけ迷ったが、健の手を握る。
「それでも一緒に考えよう。諦めたくない」
月明かりが小さな窓から差し込み、2人の影を重ねた。
たとえ鉄格子に閉ざされても、この手だけは離さないと誓うように。
最初に捕まった時と同じ牢屋だ。
『……起きたか?』
低い声に顔を上げると、健がすぐそばに座っていた。
両手首には縄の痕がくっきりと残り、服は泥と血で汚れている。
それでも、紗羅を見る瞳には安堵の色があった。
『無事で良かったわ……』
「健こそ、大丈夫?」
『俺は平気や。紗羅の方が心配やった。』
2人の会話は、鉄格子の外に立つ見張りの視線に遮られた。
《明日、日が沈む前に“処分”が下る。逃げられると思うな。》
そう吐き捨てると、見張りは重い足音を響かせて去っていく。
静寂が戻った牢屋で、健は膝を抱えた。
「……ここから出る方法、もう一度探そう。」
『でも、見張りが増えてるし……』
紗羅は一瞬だけ迷ったが、健の手を握る。
「それでも一緒に考えよう。諦めたくない」
月明かりが小さな窓から差し込み、2人の影を重ねた。
たとえ鉄格子に閉ざされても、この手だけは離さないと誓うように。