マリオネット
「あっ!私、あれやりたい!」
 バスケットボールのシュートゲーム。

 バスケのプレイ自体は上手くはないが、シュートするだけなら得意だった。
 イライラしている時に、昔、よくやったな。

 私がお金を入れてスタートすると、凪は隣で見守ってくれていた。
 一ゲーム目はなんとかクリアー。
 やっぱりもう歳だ。腕が疲れる。
 本気でやったから腕がもう上がらないくらい疲れちゃった。

「陽菜乃さん、すごい!女の子なのに、クリアーできたね」
 スコアを見ている彼に
「はい、もう私ダメ。疲れちゃった。凪、交代!」
「へっ!?ここから?ちょっと待って!」
 慌てている彼だが、二ゲーム目がもう始まってしまう。

「凪。今日のベストスコアを超えたら、今度ご飯作ってあげる」
 そんなこと、凪にとってメリットはあるかどうかわからないが、家事の負担、一食分は減るかと思い、提案をしてみた。

 すると
「えっ。マジで。じゃあ、ちゃんとやるっ!陽菜乃さん、ごめん、上着持ってて!」
 凪は上着をパッと脱いだ。

 そして再びゲームが始まったが、二ゲーム目はゴールが左右に動き出すため、シュートが入りにくい。
 にも関わらず
「ちょっと……。なに……!凪、バスケ部とかだったの!?」
 ブレなくほとんどシュートが入っていく。

 いやいや、何でもできちゃう人ってこの世にいるんだ。
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