マリオネット
スパっと入るシュートを呆然と見ていると
「ねぇ!あの兄ちゃんすげー」
 後ろで見ている観客が数人いることに気づく。
 ちょっと恥ずかしい。でもすごいな。

 結果はーー。
「あー!あと、ちょっとだったのに!」
 スコアは本日二番目の順位だった。

 そりゃ、私が一ゲーム目やってたから、そこから一位獲るのって難しいよね。
 冷静になって考える。

「あー、久しぶりにやった。楽しかったけど、一位じゃなかった」
 上着ありがとう、と私に声をかけてくれた。

「ちなみにバスケ部じゃないよ。部活は、何もやってなかったから」
 生まれ持っての運動神経なのか。
 顔もイケメンだし、やっぱり王子様みたいな人は存在するんだと思ってしまう。

「最後にあれをやりたい!」
 個室型になっており、二人で座ってプレイができるシューティングゲームを提案した。いわゆるゾンビなどを倒して行く、ガンシューティングゲームである。

「いいよ。俺あれ、あんまり得意じゃないんだよね。いきなりお化け出て来るからビビる」
 二人で席に座り、ゲームはスタートした。

「ぎゃっ!ちょっと全然当たらないじゃん!私、もうすぐ死んじゃうよ」

 急に出て来るゾンビに対応ができない。
 思わず乱発してしまうも、それも全く当たらない。

 凪は、不得意だと言いながらも
「ちょっと、陽菜乃さん!もうちょっと頑張って!俺一人じゃキツいから」
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