マリオネット
 私よりは上手だった。

 だが、私のカバーもしながら攻撃をしているため、必死だ。
 そんな凪を見て、思わず笑ってしまった。

 結局
「あっ、ダメっ!!」
 そう思った瞬間、普通のモブゾンビに攻撃され、私はゲーム終了となった。
 凪も健闘したが、ボス戦で敗北した。

「難しいね。これ、全然当たらないんだもん!」

「陽菜乃さん、めっちゃ乱射してたね」
 凪も笑っている。

 あぁ、すごく楽しい。
 素の自分で居られる。

「出ようか?」
 私がゲーム機内から出ようとすると、凪が引き止め
「んっ!」
 唇にキスをした。

「ちょっと?誰かに……」
 誰かに見られたらと注意をしようとしたが、抱きしめられて顔を固定され、しばらくキスされる。
「ん……。はっ……」
 こんなところでしちゃいけないのに。
 私も凪を求めるように肩に掴まる。

「ごめん、楽しくて。なんかよくわからないけど、キスしたくなった。周りも確認して、誰もいなかったから」
「んっ、わかった」

 私も彼のキスに応えてしまったため、怒ることができない。
 二人で手を繋いでゲーム機から出る。
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