マリオネット
ソファに二人で座り、翔太郎と会った時の違和感を話す。
「ねぇ、凪。元彼、私になんで彼氏ができたって知ってるんだろう?」

 凪は少し考え
「実は……。俺も気になってて。陽菜乃さん、あの人に連絡とか取ってないよね?」

「もちろん」

「一緒にデートとかしてれば、彼氏とか思うかもしれないけど。でも……。あの人、俺と陽菜乃さんが一緒に暮らしていること、知ってたよね?」

「うん」
 やっぱり、凪も同じこと考えてたんだ。

「盗聴器……。あの人なら、簡単に付けられたはずだよね?」
 彼の言葉を聞いて、ドキッとする。

 確かに翔太郎なら付き合っていた時、私の部屋に簡単に入れたし、合鍵とかも作ることが出来る。
 私がいない時にあのくらいのコンセントタップを付けることくらい、すぐ出来てしまう。

 なんのために?
 私に別れようと言ったのは、彼だ。
 私になんか執着しないはず。
 付き合っていた時に、浮気とか疑って付けたのかな。

 様々な予想が頭の中で巡る。

「あの盗聴器は壊したし……。あの人は結婚したんでしょ?だから、そんなに怖がることはないと思うんだけど」

 凪も言葉に詰まっている。

「そうだよね。私、もうあいつと連絡も取ってないから、安心して。何かあったら凪にすぐ相談していい?」

 正直、少し気持ち悪くなってしまった。
< 115 / 186 >

この作品をシェア

pagetop