マリオネット
「うん。わかった。それも働いて返せるようにするよ。あと、ちゃんと陽菜乃さんが会社から帰ってくる頃には家に居て、これまでみたいにご飯作って待ってるから。朝も、陽菜乃さんが仕事行ってから働くようにする。少しでも生活費を渡して、陽菜乃さんの負担を減らしたいんだ」

 彼もずっと悩んでいたんだろうな。

「ん!じゃあ、約束ね。でも、変なところで働かないでよ」

「変なところって?」

 どうしてこんなに凪のことが心配になってしまうんだろう。

「例えば、ホストとかアイドルカフェ的な……。お客さんに女の子がほとんどのところはイヤ」

 段々声が小さくなっていく私に彼は
「陽菜乃さん可愛い!嫉妬してくれるの?もちろん、そんなところじゃ働かないよ。この前、求人サイト見てたら、駅前のカフェでアルバイト募集してたから、時間帯も俺が希望してる時間だった。そういうところで働こうと思ってるから大丈夫だよ」

 恥ずかしい。
 もっと堂々としていればいいのに、私も。

「もしアルバイト決まったら、また教えるね」

「うん」

 会社から帰って来て、凪が居てくれればいいや。
 凪だって働くようになるんだから、私も家事頑張らなきゃ。

「じゃあ、私が明日仕事が終ったら、スマホを買いに行こうか。駅まで来てくれる?」

「うん」
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