マリオネット
「痛くないようにするから」
 そう言って、私の下腹部の濡れている部分に彼の指先が触れた。

「んぁ……」

「陽菜乃さん、力抜いててね」

 凪の言葉を聞いた次の瞬間
「あぁっ!」
 彼の指が私の体内に入ってきたのがわかった。
 ゆっくり優しく出し入れされる。

「ん……。んん……」

「陽菜乃さん、痛くない?大丈夫」

 私の表情を見て心配してくれているのがわかった。

「大丈夫……」

「痛かったら、止めるから言って」

「んぁ!」
 段々と指が速く動かされているのを感じたが、痛くはなかった。
 痛いというよりは、不思議な感覚に陥っている。

「んぁ……凪!身体がヘンだよ?」
 どうしても彼に抱きついてしまう。

「はぁっ……。力抜いてて」
 部屋中に私の声と凪の指が私の身体から出たり入ったりしている音が響いて――。
 それがまた私を刺激する。

「陽菜乃さんっ、声と音がすごいね?」
 彼も息が上がっていた。

「やだぁ!そんなこと言わないで……!んぁ…!」
 頭が真っ白になりそう。何も考えられない。

「慣れてきたから、指、増やすよ?」
 一瞬、指が止まったかと思ったら
「んんッ……!あぁ……!」
 さっきよりもキツイ。

「ゆっくり動かすから」
 一瞬痛みのようなものを感じたが、彼が指を動かすたびに痛みの感覚が薄れていく。
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