マリオネット
「もう起きてたの?」

「うん。公園で寝てた時は、朝早くから人が来たからさ。ゆっくり寝れるってことあんまりなかったし。冷蔵庫にある物で、朝ご飯作ったから一緒に食べよう?」

「うん」

 私は起き上がって、顔を洗う。
 食卓テーブルのイスに座る。目玉焼きに、野菜スープが並んでいた。

「今からパンを焼くからちょっと待っててね。珈琲でいい?」
 テキパキと自分の家のように凪は朝食の準備をしていた。

「うん、珈琲。ちょっと甘くしてほしい」
 そんな彼に容赦なく私は注文をした。

「わかりました」
 嫌な顔せず、ニコッと返事をしてくれた。

 パンも焼き立て、珈琲も淹れ立て。なんて素晴らしい朝なんだろう。
 私、座っているだけで何もしていない。

「いただきます」
 二人で手を合わせて食べ始める。

「おいしい!」
 誰かに作ってもらった朝ご飯なんて何年ぶり?
 実家に帰った時以来だろうか。

「良かった」
 凪も昨日より顔色が良い気がする。
「ご馳走様でした」
 私が食器を片付けようと、立ち上がると
「いいって。俺がやるから」

 凪が片付けてくれる。
 なにこれ、すごく幸せじゃん。

 朝食の後片付けが終わり、凪と今日の予定について話す。

「今日は、買い物に付き合ってほしいのと……」
 出かける準備をする。
 昨日まで着ていた凪の洋服が乾いたので、とりあえずそれを着てもらった。
「洗濯したら、キレイになったね。良かった」
 昨日まで、土とかついて清潔感があまりないような色をしていたが、洗濯をしたらほとんど汚れが取れていた。漂白して、二回くらい洗ったからかな。

「うん、陽菜乃さんのおかげだよ!ありがとう」
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