マリオネット
「陽菜乃さんのこと、少しわかって良かった。教えてくれてありがとう」

「私も凪のことがわかって、良かった」

 その後
「俺、夕ご飯の準備してるから、陽菜乃さんゆっくりしてて」
 そう言ってくれたため、ソファに座ってテレビを見ていた。
 
 眠くなっちゃった……。

 ウトウトしていると
「キャッ!凪!?」

 彼は私を軽く持ち上げ、寝室に連れて行く。
 細いのに、どこにそんな力があるの?
 ゆっくりベッドへ降ろされた。

「ソファじゃしっかり寝れないから。夕ご飯出来たら起こしに来るね」

 そう言って彼は、寝室のドアを閉めた。
 お姫様抱っこ、初めてされたかも。
 そんな感動を抱きながら、私は眠りについた。



「いや、止めて!!痛い!!」
「大丈夫、大丈夫。そのうち慣れるから?ほら、いくよ?」
「あぁっ……!!」
 痛みしか感じない行為。
 早く終われ、早く終われ……。
「陽菜乃ちゃん、後ろ向いて?もっと激しく突いてあげる」
「いやぁ……!」
 身体を強引に横向きにされ、腰を支えられる。
「いくよ?」
「んんっ……!!」
 シーツをギュッと握る。
「気持ち良いよ!陽菜乃ちゃんっ……」
 私は少しも気持ち良くなんかないのに。
 早く終わって。





「陽菜乃さんっ!!起きて?」
 
 ん?凪の声がする。夢か、良かった。
 相手は見えなかったけど、嫌な夢だったな。
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