マリオネット
「えっ……。凪が嫌じゃなかったら」

「俺、嫌じゃないよ。逆にして欲しいもん。陽菜乃さんからすることに抵抗があるなら、俺からしてもいい?俺だって、強引にして陽菜乃さん傷つけたくないから、陽菜乃さんがうんって言ってくれたらする」

 どうしよう。
 もっとして欲しい。

「キス、して欲しい」

 彼はクスっと笑って
「可愛い」
 私の耳元で囁いた後、チュッとキスをしてくれた。

「んっ……」
 優しいキス。強引じゃない。

「もっと……」

 私の言葉を聞いた後、彼はチュッ、チュッと二回唇を合わせてくれた。
 ドキドキする。
 もっと……。もっと深いキスして欲しいな。

「ちょっ!陽菜乃さん表情、やばいよ?反則!可愛すぎる」

 鼓動が速くなっている。

「もっとしていい?」
 彼から聞いてくれたため、首を縦に振る。

「陽菜乃さんが嫌だと思ったら止めるから、陽菜乃さんの上、乗っていい?」

「うん」

 彼は移動をし、私に体重をかけないよう、上になった。
 上から彼に見つめられる。
 私は彼の背中に手を回して「して?」と声をかけた。

「んっん……」
 チュッ、チュッと高音のリップ音が室内に響く。

 次第に舌が触れ合うようになって――。

「嫌だ?」
 彼が声をかけてくれた。
 嫌じゃないと応えるように、私は彼の口に自分の舌を入れ、絡ませる。

「ん……」
 彼から一瞬、艶っぽい吐息が漏れた。
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