黒百合の女帝
 力ずくでバットを引っ張るのは、一人の派手髪女。

そこで身動きが出来ない私を、他二名が狙ってくる。

なら、女を突き飛ばすか。

手始めに、私に体当たりを試みる男の位置を把握。

次にバットをわざと離し、女に尻餅をつかせる。

突然転んだ女に巨漢は突っ込んでいき。

二人一緒に床へ転がってくれた。


 立っているのは果物ナイフを持つ男一人。

床に転がったバットを拾い上げ、男と対峙する。

あの二人が起き上がるまでに、こいつを処理しよう。

そう判断し、早速ナイフ男に突っ込んでいく。

暴れる男の横をすり抜け、金属バットを振り被り。

勢いのまま、男の肩口にそれを振り下ろした。

男は刃物を取り落とし、もう片方の手で肩を抑える。

その隙を狙い、即急にナイフを回収した。

それと同時に、無防備な男の太腿を強く蹴れば。

大腿神経がやられたか、男は悲鳴を上げながら崩れた。


 現状、動けないのは青髪の男と元ナイフ持ち男。

派手髪女と巨漢は活発だが、ナイフを恐れているようだ。

私から一定の距離を置き、逃げる隙を狙っている。

しかしそのうちの一人、巨漢が突如として前方に倒れた。

何かと思えば、ラクアが襲い掛かったようだ。

よく見れば、彼は既に三人を起き上がれなくさせていた。
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