黒百合の女帝
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 それから一階に戻り、休憩スペースで寛ぐ。

そこで、プレゼントの交換が行われた。

 「メリークリスマス〜。はいどうぞ。」

 「ありがとう。俺からも、メリークリスマス」

互いに袋を渡し合い、中身を取り出す。

箱に収められた月は、一寸の陰りもない。

それに見惚れていれば、ユリが声を掛けてきた。

 「あっ、今ネックレス付けるなら、手伝おうか?」

 「良いのか?じゃあ頼む」

ネックレスを彼女に託し、髪を上に抑える。

するとユリが背後に回り、器用に付けてくれた。

 「ありがとう」

 「ううん。大切にしてね!」

微笑を浮かべる彼女に、一つ頷いてみせる。

胸元で揺れる三日月が、愛おしく感じた。

来週からは、これで登校することにしよう。
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