黒百合の女帝
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 「あっ、そういえば」

あれから二人で駄弁り続け、10分が経っていた。

今はすっかり仲直りし、カフェで寛いでいる。

そして珈琲を飲む最中、唐突に思い出した存在。

背に隠していた鞄を取り出し、中を漁る。

そして鞄から取り出し、ユリに押し付けた。

 「え、もしかして私が開けるの?」

戸惑いながらも、茶色い袋を受け取るユリ。

彼女の言葉に頷けば、彼女は慎重に中を覗く。

そして目を見開き、俺と袋を交互に見た。

 「これ、イヤリング……?」

 「二つ目のクリスマスプレゼントだ」

鞄を置き直し、素っ気なく返事をする。

すると、彼女は勢い良くかぶりを振った。
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