黒百合の女帝
 スマホを取り出し、路地から少し離れる。

そこで電話を掛ければ、数秒もせずに応答が。

 『はい。どうしたんですか?』

 「居場所送るから、救急車呼んで。」

 『ああ、いつものですね。わかりました』

淡々とした返事を聞き、通話を終える。

路地に戻ると、チンピラは残り二人。

しかしその片方の頭髪は、血で濡れていた。

もしや、呼吸困難に陥った一人目か?

気絶していた癖に、起き上がってきたのか。

となると、先程は元気だった三人目は……。

居た。地面に転がり、気絶していた。

血は出ていないようだが、大凡重症だろう。

そこまで観察してから、意識を喧嘩へと移す。

そこには、好戦的な一人目と四人目が。
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