黒百合の女帝
 「そう。他には。」

 『二つ目は、ミヤビの配属下に居たという少年の発言です。参考人Bとでもしましょうか。彼曰く、今回の作戦から天楼を除外したのはミヤビだとか』

興味深い話だった。

回転椅子を回しつつ、思考を巡らせる。

 「詳細は?」

 『参考人Bは、ミヤビになぜ標的に天楼を含めないのかと尋ねたそうです。ミヤビの主張はリスクが高いから、だったとか。ただでさえ六つの族を潰すのだから、次回で良いだろうと言われたそうです』

 「ならば葬王や蝋火を外して、天楼を代わりに入れれば良いのに……って話?」

 『はい。少年も同じ疑問を抱いたそうです』

ミヤビと天楼は、特別な関係にあるのだろうか。

その関係とは。身内や友人?金銭的利益?

彼ならば、絆など理由にもならないだろう。

ならば、やはり何かしらの利益が生じる関係。

天楼が彼に金を払っているのか。

はたまた、ミヤビにしかない利益があるのか。
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