黒百合の女帝
 情報屋は小遣い稼ぎとして大変効率が良い。

まず、副総長という立場上、噂や証拠は隠滅できる。

そうやって、今まで危機を感じることさえ防いできた。

それが初めて覆りそうになったのは、昨日のこと。

八日前に情報を請うてきた、レトという人物。

当時は偽の住所を送り、交渉を済ませたのだが。

奴が再び、ノームに連絡を寄越して来たのだ。

 『つかぬ事をお聞きしますが、あなた様は七変化 雅様でご間違いないでしょうか?』

以前よりも堅い文面は、脅しの意図があるのだろうか。

返信をせずに見守っていたところ、更なるメッセージが届いた。

 『ご間違いないのなら、明日の午後五時、カフェにてお待ちしております。』

それに立て続け、カフェの情報も送られて来た。

本来ならば無視をしていた。が、今回は違った。

住所の情報は、こいつの直前にも購入があった。

ゆーぽん。奴はレトとは同一人物だろう。

そして、向こうはそれを隠す気がない。
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