黒百合の女帝
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「率直に聞きますが、副総長は匿名で嶺春の情報を売っておられますよね?」
カフェに着き、息をつく間も無く彼は本題に入った。
全身が黒い為、詐欺組織の一員のようにも見える。
ところで、この悪党は鎌を掛けているつもりなのだろうか。
水を一口飲む間に、返事を慎重に選んだ。
「僕はその前に、君がそう思った経緯を知りたい。嶺春の情報を売ってるって話も気になるしね。」
違和感のない回答をし、屈託のない笑みを向けてみせる。
それでも尚、男は平静を偽った状態のまま。
大きな動揺は見受けられないが、すぐに崩れそうだな。
などと観察をしていれば、男は鞄からファイルを取り出した。
「わかりました。まず、これに目を通してください」
言われたままに書類を読み、溜息を吐きたくなる。
僕の個人情報、ノームとの会話履歴。
極め付けには、僕のスマホの画面を撮った写真。
画面にはノームのアカウントが映っている。
一体、いつ僕のスマホを操作したんだか……。
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「率直に聞きますが、副総長は匿名で嶺春の情報を売っておられますよね?」
カフェに着き、息をつく間も無く彼は本題に入った。
全身が黒い為、詐欺組織の一員のようにも見える。
ところで、この悪党は鎌を掛けているつもりなのだろうか。
水を一口飲む間に、返事を慎重に選んだ。
「僕はその前に、君がそう思った経緯を知りたい。嶺春の情報を売ってるって話も気になるしね。」
違和感のない回答をし、屈託のない笑みを向けてみせる。
それでも尚、男は平静を偽った状態のまま。
大きな動揺は見受けられないが、すぐに崩れそうだな。
などと観察をしていれば、男は鞄からファイルを取り出した。
「わかりました。まず、これに目を通してください」
言われたままに書類を読み、溜息を吐きたくなる。
僕の個人情報、ノームとの会話履歴。
極め付けには、僕のスマホの画面を撮った写真。
画面にはノームのアカウントが映っている。
一体、いつ僕のスマホを操作したんだか……。