黒百合の女帝
 「それから毎週、水曜と土曜は今話した諜報員と情報を共有するようになりました。」

モンブランを切り崩しながら、そう語る。

するとヤナギは意味深長ににやけだした。

 「君はその諜報員に何をお願いされた?」

 「ヤユの脱退に協力しろ、天楼を作戦の標的から外せ、あとは幹部の情報とか作戦の詳細とか。」

 「へえ。で、君は諜報員のボスについてどれくらい調べたの?」

 「最近X、つまり諜報員のボスですね。そいつが調べていること、のみです。」

 「それだけ?まあいいや、教えてくれる?」

 「勿論。僕たちは彼について調べる仲間です。情報共有は互いに惜しみなくしていきましょう。」

互いに、を強調して言うと、彼は首肯する。

しかし、僕は奴について殆ど調べられていない。

いつもならば部下を使えるが、今回は一人。

それに加え、奴の情報は殆ど何もない。

故に、これしか情報は得られなかった。

Xは百鬼夜行という族について調査中である。

プライドもクソもないが、本当にこれだけだ。
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