黒百合の女帝
 「ふうん。なんでそいつは百鬼夜行について調べてるのかな?」

 「嶺春が百鬼夜行を狙ってるから。百鬼夜行の勢いに、嶺春は警戒しているんです。」

 「ああ、百鬼夜行と協力するのか。大胆だねえ」

 「大胆という事は、そろそろ決着を付けるつもりなのでしょう。」

しかし、奴が嶺春を潰したとしよう。

その時、奴は僕をどう処分するのか。

もし遊び半分で僕の犯行を告発されたら……。

僕がXを告発することは出来ない。

なぜなら、僕が握る奴の弱みは小さいから。

ならば、更なる奴の弱みを握るしかない。

「さて、Xの調査に協力してくれますか?もし協力してくれたら、僕は一度だけ、あなたたちに無償で協力しますが。」

穏やかな表情を作り、圧を掛ける。

ヤナギは考える仕草をした後、一つ頷いた。

「いいよ。何を優先して調べればいいのかな?」

「まずは正体が知りたいです。宜しくお願いしますね。」

そう言い、席を立つ。

そして去り際に、ヤナギに伝言を頼んだ。

 「元嶺姫に伝えて下さい。僕は君の敵じゃないと。」
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