黒百合の女帝
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 「じゃあ、俺はここまでで〜。ばいばーい」

 「ラクアに見つからないようにね。」

 「わーかってまーす」

麓冬倉庫から歩き続け、約十分の地点。

廃校が近づいてきた辺りで、ハラと別れる。

実は、今回の任務にハラは関係ない。

ただ、ラクアを説得する為に連れてきただけだ。

私一人だと知れば、付いてこようとしただろう。

しかし私はハラやヤユのことを信用していない。

だから、ハラをこの任務に就けたくなかった。


 彼の姿が視界から消えた頃、再び歩き始める。

すると数分もせず、あの廃校に辿り着いた。

迷わずにバイク置き場まで歩き、例のを探す。

探した結果、そこにあのバイクはなかった。

赤は沢山あるが、あそこまで立派じゃない。

つまり、諜報員は予想通り来ていない訳だ。

それを確認し、廃校舎から踵を返した。
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