黒百合の女帝
 「うおっ、いったいな〜。大丈夫だって、ちゃんと聞いてるから」

 「で、話は戻るけど。カナルがXだった。そしてカナルは孔冥の総長。そこまでは良い?」

私がそう言うと、ハラが大げさに首を振る。

 「コーメイってなに?そんな話聞いてませーん」

 「そうだっけ?昨日見つけた画材屋は、多分孔冥って暴走族の倉庫だよ。」

私が説明すれば、ハラがふーんと頷いた。

昨日、メールで色々と話したのだが……。

 「まあ良いや。で、孔冥と同盟を組むかって話なんだけど。」

ようやっと議題に触れると、ハラが手を挙げた。

 「組んだ方がいいと思いまーす!孔冥を脅せば手駒にできちゃうし?」

 「おいハラ、よく考えろよ。孔冥には反嶺派が沢山付いてるんだぞ?」

カヤが振り向き、ハラを睨み付ける。

ハラは不満そうだが、カヤの方が正論だ。

多分、昨日画材屋に居たのは全員諜報員だろう。

諜報員の数だけ、同盟を組んでいる族。

そして監視している族が居るということだ。

ラクアが行った時も、同じ状況だったらしいし。

因みに、カヤは尾行が失敗したらしいが。

ラクアが代わりに見たので、良いとしよう。
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