黒百合の女帝
 「これから、カナルは百鬼夜行を味方にしようとしている。それが成功したら、私たちに勝機が訪れる。」

 「嶺春をぶっ倒す機会がなくなるのはヤダっ!絶対ぶっ倒す!」

 「ハラくん、なんか恨みでもあるの?」

突然立ち上がり、拳を振り上げるハラ。

私もヤナギと同様に、内心引いている。

しかし構わず話を続けることに集中した。

 「孔冥も反嶺派には友好的な筈。成功すれば多くの反嶺派と情報共有ができる。」

 「まあ、繋がってないと天楼みたいに囮にされる可能性はありますね。」

カヤの言葉に、頷いてみせる。

ヤナギも異論はない、という様子だ。

 「じゃあ、孔冥とは同盟を組むってことで良い?」

 「俺は大賛成!カヤさんとヤナギさんは?」

 「俺も悪くはないと思います」

 「僕も。口出しできる立場でもないしね」

 「なら、これで決定ね。」

私のまとめに、三人とも頷く。

そうなると、アポを取る必要があるな。

 「カヤ、百鬼夜行の副総長にカナルと会えるか聞いてくれない?」

 「待って。カヤじゃなくて僕が聞く。」

 「別に私は良いけど……カヤはどう?」

 「別に。じゃ、あとはヤナギさんに任せます」

カヤはそう言うと、菓子を食べ始めた。

もうお開きの時間だろう。

 「じゃあ、カナルから返事が来たらまた話そう。ってわけで解散。」
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