黒百合の女帝
焼却の覚悟
 『シズルのスマホを借りてたみたいなんだけどね、Xくんめっちゃイケボだった〜』

 「そう。で、返事は?」

 『興味持つフリくらいしてよ』

幹部会議から二日が経った夜十時。

今はヤナギから通話で報告を貰っていた。

風呂上がりのケアをしつつ、耳を傾ける。

 『まずね、尾行バレてた』

 「あーあ。絶対私の所為じゃないからね。カヤ?」

 『ご名答。カヤが途中でバレてた。ま、それは許してくれてるみたい』

それは友好的、と捉えて良いのだろうか。

マッサージをしながら、続きを催促する。

 「んで、同盟に関してはなんて?」

 『組みたくはあるけど、ヤユくんとハラくんが信用できないって』

彼の言葉に、思わず動きが止まった。

カナルは麓冬のことも調べていたのか。

そう驚く反面、一つ疑問を抱く。
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