黒百合の女帝
 現在時刻、午後七時手前。

カヤは倉庫に、私はファミレスにいた。

なぜなら、これから総長会議があるからだ。

言わずもがな、相手はカナルである。

そして、議題は親嶺派との抗争の詳細。

今回、カヤはカナルと連絡先を交換していた。

なにやら、百鬼夜行の副総長を経由したらしい。

これからカヤはカナルと通話をする。

私はそれに対し、イヤホンで指示を出すだけだ。


 そして三分後、ついに会議が始まった。

イヤホン越しに、二人の声が聞こえる。

 『こんばんは。麓冬総長のカヤです』

 『こんばんは。孔冥総長のカナルだ。この度は協力に感謝する』

 『いえ、それはこちらの台詞です』

長い挨拶だな。早く本題に入れ。

そう急かそうとするが、その必要はなかった。

すぐさま、カナルの低い声が聞こえてくる。
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