黒百合の女帝
 「こんな綺麗な店、高校生でも予約できるんですね」

 「私、一度も高校生って言ったことないけど。」

 「ラクアに生徒会長って呼ばれてたの、俺忘れてませんからね」

高級ホテルの中にある、レストランにて。

促されるがまま席に座り、その夜景を眺める。

七階から眺める景色は、絶景とも言い表せた。

そういえば、田中で予約されていたようだが。

ユリさんの苗字は田中……いや、どうせ偽名か。

再び知った気になりながら、飲み物を注文する。

それ以外はコースなので、頼む必要はなかった。

 「ところで、メニューに二万円ってあるんですけど」

 「大丈夫。私の奢りだから。」

 「いや、そんな金どこから出してるんですか」
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