黒百合の女帝
 それからいくつかの動物を見て回った。

そして辿り着いた先は、パンダの展示スペース。

の側にあるレッサーパンダの住処だった。

木でできた広場を駆け回る姿が騒がしい。

なにやら、今の時期が繁殖期らしい。

だからこんなにも鳴き声を上げているのか。

個体を目で追っていれば、ラクアが一匹を指す。

 「尻尾がガマの穂みたいだ」

 「言われてみればそうだね。」

どこが?

適度に相槌は打つが、全く理解できなかった。

なぜ動物の尻尾と植物を混同できるのか。

理解に苦しみつつ、この展示からは離れた。
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